松浦尚子のワイン日記

サンク・センス代表取締役社長/ボルドー国立大学公認ワインテイスター

サンク・センスでは、ログロード代官山にあるアメリカ カリフォルニア生まれのラグジュアリーブランドフレッド シーガル代官山の2周年記念イベントを提案。

下記のとおり、「HOKUSAI MANGA MUSEUM」が開催される運びとなりました。
アメリカと日本のまたとない“クロスカルチャー”が体験できるコラボレーション展。

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北斎漫画の世界一コレクターで、現在、各所からひっぱりだこの浦上 満氏とは、以前にも一緒にイベントを開催するなど有難いご縁を頂戴していることがきっかけになりました。

フレッドシーガルのアメリカ西海岸らしいくつろいだラグジュアリーなライフスタイルを提案する、まさに洗練された空間で、鑑賞する江戸時代の北斎漫画。

この機会にぜひ、代官山に足をお運びいただき、「フレッドシーガル」×「北斎漫画」の世界観をお楽しみください。

◎詳細はこちら ⇒ http://www.fredsegal.co.jp/2017/04/ 

皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

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HOKUSAI MANGA MUSEUM 
●会期: 4/14(金)〜4/30(日) 
●場所: フレッドシーガル代官山 (MAN) http://www.fredsegal.co.jp/locations/
●催事: 浦上 満氏 来店トークセッション
    4/16(日) <第1回目>14:00〜14:30  <第2回目>16:00〜16:30 
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◆北斎漫画とは◆
江戸時代後期の画家、葛飾北斎(1760〜1849)は、自ら“画狂人”と称するほど終生描くことに情熱を燃やし、九十年に及ぶ人生を画業一筋に歩んだことはよく知られています。


このような北斎の尽きることのない探求心が盛り込まれているのが「北斎漫画」全十五編であり、不朽の名作「冨嶽三十六景」と並んで彼の代表作とされています。

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「北斎漫画」でいう漫画とは、折りにふれ、筆のおもむくままに描いた絵といった意味であり、森羅万象あらゆるものを題材に描いた「北斎漫画」はまさに眼で見る江戸百科ともいうべきものです。

それは北斎自身のデータバンクともいうべき性格もおびていて、「冨嶽三十六景」の作品中にも「北斎漫画」から図柄や構図の原形をもってきたものが見られます。

「北斎漫画」は北斎が55歳の時に初編が刊行され、90歳で亡くなった後も出版され続け、初編が刊行されてから65年後に十五編が出て完結となります。

その絶大な人気と息の長い出版によって、人々の記憶に焼きつき、現代の「漫画」という言葉のルーツになったものと考えられます。

このような「北斎漫画」は、当時、江戸の庶民から大名まで広く親しまれ、今日で言う大ベストセラーとなりました。


◆ジャポニスムと北斎漫画◆
「北斎漫画」は、日本国内だけでなく19世紀中頃、ヨーロッパにも伝えられ、ジャポニスムの流行をひきおこす原動力となり、マネやモネ、ドガをはじめとする印象派の画家にも多大な影響を与えました。

彼らは「北斎漫画」の持つ卓越した描写力と構図に驚嘆し、模写したりそのエッセンスを自らの作品のなかに取り入れました。当時パリでは、北斎を神聖視する風潮すらあったといわれています。