松浦尚子のワイン日記

サンク・センス代表取締役社長/ボルドー国立大学公認ワインテイスター

二期倶楽部先週末、栃木県那須にある二期倶楽部へ1泊2日で行って来ました。その週末には、アート・フェスタ那須2008「山のシューレ」が開催され、ゆっくりくつろぐだけにとどまらず、さらに学びや交流もできるとあって、期待が高まります。「シューレ」とは「学校」の意味。陶芸、ガラス、料理、音楽、お能まで、多伎に渡る分野で活躍する方々が那須に集結!、ワークショップやレクチャーを開いてくれます。


4人にて今回、私が最も親しくし、会社を経営する女性として尊敬する温井和佳奈さんと一緒に訪ね、彼女のご縁で、「山のシューレ」の総合プロデユーサーの石渡美優さんとも色々とお話させてもらいました。二期倶楽部の北山ひとみ代表は、美優さんのお母様ですが、決して親子だからといって甘えることはなく、ひたむきに、自分に厳しく、自身にしかできないアートフェスタをつくろうとしている姿に、とても感銘を受けました。これだけのイベントをつくり上げるのは、並大抵の気持ちでは臨めないだろうし、プレッシャーも大きかっただろうと思います。でも、来年は、5日間にします!と、ハツラツと楽しそうにおっしゃていて、ぜひまた戻ってきたいなと思いました。北山代表ともお話させていただき、優雅ながら、信念のある、芯の通った方というのは言葉の端々から感じました。貫禄に圧倒されつつ、女性パワーを存分に感じた2日間でした。

本館さて、二期倶楽部は、1986年にわずか6室で開業。ひとつとして同じゲストルームはなく、自然と共生する感覚に浸れるまず他にはない、個性的な空間になっています。以来、着々と進化を遂げ、現在は国内最上級のカルチャーリゾートに。4万2000坪という広大な敷地には、新しく東館も加わり、タイプの異なるパビリオン(宿泊棟)や、レストラン、スパ、自家農園など、一泊2日ではとても全てを把握できないほどのゆったりとした空間を占めています。


朝食レストラン驚いたのは、二期倶楽部へ向かう道に、案内の看板がほとんどないこと。新幹線の那須塩原駅から車で約30−40分走らせた先にありました。那須の地が持つ、神秘的な力強さ、美しさが、人間がつくりあげた文化、建築やアートと融合しています。またサービスも出すぎず、引きすぎずの気持ちよいものでした。


私が六本木ヒルズクラブで一年ほど、ワインと料理の定期講座を持たせてもらっていたときにお世話になっていた黒川さんにも会うことができました。現在は、本館の支配人としてご活躍とのこと。あの頃から、黒川さんの行き届いた心配りと立ち振る舞いがとても好きでしたが、今回も変らず、色々とよくしていただき、とても嬉しい再会でした。


ワゴンさて、ワインのご報告をしたいのが、朝ごはんのときのこと。どうしてワインと朝ごはん?という感じですが、「朝シャン」がしっかりと準備されていたのが、とても印象的。そう、「朝からシャンパン!」も楽しめる朝ごはん。
本館で、それも「和食」をいただこうと向かったところ、お膳が出てくるまでに20分ほど要します、といわれ、その間、レストランの脇を流れる清流のすがすがしい響きを聴きながら、採れたての新鮮な野菜スティック、フレッシュジュースなどをいただきつつ、待ちます。
朝シャン

シャンパンもその一つでチョイスできます。私はその日のその時の気分で、同じく栃木県にあり、当社でも何度か訪問させていただいたココファームワイナリーのぶどうジュースを飲みましたが、お隣の熟年夫婦は二人でシャンパンを楽しまれていました。日頃、時間を見ながら朝ごはんをかきこむような慌しい日々。こうした贅沢な時間の使い方が違和感なく、心身ともにしっくりよく合う二期倶楽部。お越しの際には、ぜひ「朝シャン」(笑)もお試しください!朝食