2月21日、六本木ヒルズにそびえる森タワーの52階で、11年ぶりとなる、アウディの新型Ａ５の発表イベントが行われました。
その中で、数百名に及ぶ来場のＶＩＰ顧客の方々にくつろいでいただけるよう、「ＫＩＫＩ　ＷＩＮＥ」つまり利き酒ならぬ利きワインの催しが行われ、そのセレクションを任命いただきました。加えて、当日のブース運営全般も当社が担当させてもらいました。

Ａ５は、2ドアフル4シーターのクーペ。女性の体の曲線を意識したというだけあって、美しくしなやかなラインが印象的でした。私たちが担当したブースの両脇に、白と赤の車が置かれ、際立つ存在感が感じられる自信作でした。

さて、ＫＩＫＩ　ＷＩＮＥは、アウディの顧客の方々が持ち合わせている「見識眼」をワインでも楽しんでもらいたいと、ありきたりのワインではなくて、ちょっと面白みのあるものをセレクションさせてもらいました。そんな4種のうち特に人気が高かったのが、ヴァン・ジョーヌ（黄色ワイン）。ワインには、赤、白以外にも黄色があることご存じでしたか？

このワインは、フランスの東部、スイスとの国境に近い、ジュラ地方でのみ造られ、この気候風土の中でのみ造りうる、非常に希少価値の高いワインです。サヴァニャンという地元のブドウ品種を使い、独特の製法によって、まさにクルミとシェリーを思わせるドライな香り、味わいを楽しむことができます。

私がブルゴーニュ地方ディジョンに住んでいた時、ジュラ地方に魅せられて何度も拠点の街、アルボワに足を運びました。深い緑に覆われた手つかずの森と、ところどころに滝があり、本当に自然の美しいところ。地元の名産である、コンテチーズとの相性も最高で、訪ねたドメーヌでは最後の試飲の際にしばしば一緒にコンテを出されてしまい、即座にノックアウトでした（笑）。

また、ＫＩＫＩ ＷＩＮＥのブースの横では、ＫＩＫI　ＣＨＯＣＯＬＡＴも行われていて、新丸ビルにある「Ｐａｌet 　d’Or（パレ・ド・オール）」の香り高いショコラも用意されていました。そして、今回のイベントのテーマ「ホット、セクシー、スパイシー」を意識して、また上質なショコラに合うワインとして選んだのが、南仏地中海沿岸ルーション地方のバニュルス。

これは天然甘口ワインというカテゴリーで、赤ワインですが、甘口です。完熟したブドウの自然の甘さを残しているのでベトついた人工的な甘みではありません。今回は、樹齢40年のブドウの木から収穫したブドウだけを使い、すでに12年の熟成を経て、円熟味を増した、こちらもなかなか巷ではまず飲むことのないワインをセレクトしました。イベント終了後にお裾分けいただいたショコラとバニュルスを合わせたところ、ワインの甘み、強さがショコラの苦味やとろける舌ざわりと融合して、なんて贅沢！と感激したおいしさでした。

Ａ５の造形の美しさに加え、たくさんの芸能人の方やモデルの方もいらして、とても華やかでたくさんの刺激を受けた一夜となりました！