松浦尚子のワイン日記

サンク・センス代表取締役社長/ボルドー国立大学公認ワインテイスター

マグロのタルタールホームパーティや誕生日、記念日のお祝いなど、気軽に友人を招いて自宅でゆったりとした楽しい時間を、食事&ワインで過ごす人が一段と増えてきた気がします。でもそうした中、まだまだ女性側の負担が多いのも事実。メニューを考えて下ごしらえ、料理、後片付けまで、協力的な男性は増えたものの、やはり色々とすべきことを考えていると、つい会を催すのも億劫になったりする女性も多いと思います。

手間隙かけるパーティーもあれば、時にはちょっと手を抜いて、自分の時間とパーティーそのものを存分に楽しめる、そんな場面もあっていいですよね。

鳴門金時芋のドフィノワそういえば、以前上海に行ったときに、中国人の友達で、上海と東京の間で働き電通に勤めるOさんの自宅にお邪魔させてもらいました。奥様は、同じく上海出身。でも長い間アメリカで働いていたそうで、とてもインターナショナルな雰囲気を持った、知的な大変美しい人でした。ご馳走になった中華も素晴らしくとても感心しました。が、後から聞くと料理はすべて宅配だったとか。でも小さな子供もいて、完璧に家事をこなせという方が無理ですし、遠方から来た外国人のもてなしを、自国が誇るプロの料理でするというのも理にかなっているなと素直に感じたものです。

届いた材料一式さて、そんなことをふと思い出しつつ、ぜひここでご紹介したいのが、徳島県でもともとはマグロなど高級水産加工品の卸売りを手がけている株式会社マストミが贈る、「ピアチェーレ」シリーズ。マストミさんは、なんと江戸時代から漁業に携わり、地元の網元として培い、伝承してきた味わいを、気軽に消費者に届けたいという信念のもと、「料理レシピ&厳選食材」のお取り寄せを近年になってスタートさせました。

私が試したのは、新作、「マグロのタルタールバルサミコソース カプリ風」と「鳴門金時芋のドフィノワ」(上部の写真2品です)。同シリーズはイタリアンで、他にもウニとトマトのクリームソースパスタなど品数も多く迷ってしまいます。

特徴は、材料がほぼすべて「調理、分量された」状態で届くので無駄がまったくないこと、よってもちろん失敗はなく、当たり前ですが、このレシピを考案されたという広尾の一流リストランテ「アガペ」のシェフの料理、そのものを自宅で気軽に味わえるわけです。盛り付けるだけなので、あっという間。ドフィノワもレンジでチン!オーブンで焦げ目をつけたのみで楽々でした。

届いた箱箱もこだわりのある美しいパッケージで届くので贈答用にもなります。でも「環境にやさしい」を企業理念の一環にされているだけあって、可燃性のダンボール箱になっています。

お味は、お墨付きを出したいのは、やはりマグロ!天然マグロの美味しさを生かすための特殊な製法(HACCP)を取得されていて、これはNASAで開発された最も厳しい国際基準のこと。日本では、全国で12社しか取得していません。徳島から産地直送で届くだけでも美味しそうですが、品質へのこだわりは日本でもまさに際立つマストミ。自宅でもここまで簡単に新鮮な食材と、一流リストランテの味そのままが楽しめるようになったのか、と驚きを感じる美味しさでした。

その分もちろん価格も決して安いわけではありませんが、品質を考えれば納得のいくお値段。自宅でのパーティーは、もっと自身が楽しんでもらえるよう、こうしたグルメのお取り寄せもワインも、もっともっと気軽に多くの女性に活用してもらいたいと思いました!