先のブログのつづき・・・引き続き、ご紹介するクロ・アパルタは、知る人ぞ知る新進気鋭のワイナリー。カーサ・ラポストルが造る、チリ最高級ワインの一つで、2001年には米国の有名ワイン専門誌で世界のベストワイン第2位に輝いた実績も持っています。
このことは、美しくデザインされ、整然とならぶ超豪華なオークのタンクや息を呑む熟成庫、斬新なストックルームなどを見れば納得いくはず。収穫は、約90名の人々が手で一房一房を摘み取ります。その後、除梗という作業をします。ブドウの房にある小さな枝部分を機械で除去するのが普通ですが、ここではなんと全て手作業で取り除くとのこと。実を傷めないように一房ずつほぐしていくわけで、大変な手間ですね。
世界的に有名なワイン醸造コンサルタント、ミッシェル・ローラン氏も雇い入れています。(映画モンドヴィーノでは悪役をかっておりましたが)気合の入れようが分かります。年に2回ぐらいアドバイスに来訪し、大切な収穫期と、12月ごろだそうです。ワイン醸造は、酵母は自然のものだけを使い、通常より低温でマセラシヨン(果皮から色やタンニンを抽出する漬け込みのプロセス)を行います。余分な力をワインにかけてストレスを与えないように、全てが重力によってワインを移動できるように(ポンプを使わないよう、建築構造から効率的に工夫するという方法)しています。
熟成も、フランスの産地を厳選し、樽屋さんも選んでオーク小樽のみを使い、20ヶ月間じっくりと熟成しています。そして「シェ」これらの樽を寝かしておく貯蔵庫も、あまりの美しさに立ち止まってしまいました。2年分あわせて約400樽の中で、ワインがゆっくりと熟成を遂げているところでした。
試飲させていただいたのは次の通り。��[CUVEE ALEXANDRE] Pinot Noir 2004 Casa Lapostolle / Casablanca Valley
キュヴェ・アレクサンドル ピノ・ノワール カーサラポストル カサブランカ・ヴァレー
��Merlot 2005 メルロー
��Syrah 2004 Las Kuras Vinyard Requiroa, Cachapoal Valley シラー
��Clos Apalta 2004 クロ・アパルタ 全て赤ワインです。
カサブランカヴァレーは、実はチリの首都サンティアゴの北に位置する比較的冷涼なブドウ栽培地で、名前の通り白ブドウ品種の栽培がさかんです。カーサラポストルは、60ヘクタールの畑を所有し、主にシャルドネを栽培しています。収穫は早朝の涼しい時間を狙って行い、冷蔵管理されたトラックで4時間ほどかけて運ばれ、すぐに醸造されていきます。ピノ・ノワールも比較的冷涼な土地に適した品種です。

シラーもなかなかのいい出来で、その野性味あふれる味わいを美味しく楽しめましたが、やはり注目はクロ・アパルタ。初めて飲みました。若いながらも、その口に入れたときの厚み、思わず噛んでしまうような果実味あふれた凝縮感の中に、ヴァニラやチョコレートやカフェのようなニュアンス、タンニンもとても上質なものでした。そのハーモニーのよさは抜群。少なくとも15年は置いてみて欲しいとのこと。大器晩成ですね。そして、セカンドワインにあたる「BOROBO(ボロボ)」は試飲できませんでしたが、数本購入してきました。サンク・センスのテイスティング会で飲むのにそれぞれ一本、残りはできれば大切に寝かせて10〜15年後に飲み頃を迎えたものをゆっくりと楽しみたいものですね。チリに足を運ぶチャンスがあった方には、是が非でも訪れて欲しい、チリの魅力がとことん詰まった素晴らしいワイナリーでした!