松浦尚子のワイン日記

サンク・センス代表取締役社長/ボルドー国立大学公認ワインテイスター

昨日、表参道ヒルズへ、2月11日のOPENに先駆けて、内覧会にご招待いただき見学に行って参りました。今まで何気なく通っていた表参道ですが、もともとは明治神宮の参道。当初は鳥居が鎮座して参拝客が行き交う、にぎやかな通りだったとのこと。

表参道昭和を迎え、ケヤキ並木に彩られた通りは、時代の先端を駆ける若者たちが集まるエリアとして生まれ変わりました。そして、平成になった今日、新しいプロジェクトが生まれさらに変貌を遂げます。
表参道のシンボルともいえた同潤会青山アパートは日本初のコンクリート作りの集合住宅でした。表参道ヒルズには、その面影を残すべく、旧同潤会青山アパートの外壁の一部を再生した「同潤会」が併設されています。続く、本館は新しく、とてもモダンな印象です。

「同潤会」にばっちりと見えるロゴマーク。これは日本古来の印鑑をモチーフにしたそうです。日本には家紋や印章がありますよね。日本の伝統を意識して、もともとの表参道の由来にも気持ちを馳せてつくったと、鈴木直之アートディレクターは語っています。

表参道2さて、本館の内部もとてもおもしろい発想で、全く段差のないスパイラルスロープが全長700mに渡ってつながっています。ちょうど建物の内側をグルグルと回っている感じ。(もちろんエレベータなどもあります)通算、6フロアにわたり93軒のショップが並んでいます。表参道は少し勾配のある坂になっていますが、スロープはその傾斜にあわせたという念の入れよう。さすが世界を代表する建築家、安藤忠雄さんの作品です。

実は、安藤忠雄さんはなんとパリで建築家の方々一緒に回られたツアーで、1泊2日でご一緒させていただいたことがあります。女性が私一人だったこともあり、常に安藤さんの前に座らせられて、夢中になってお話に耳を傾けました。実際にはとても突拍子もない発言も多い、本当にまっすぐでお話しの面白い方でした。大変光栄な経験でした。

表参道ヒルズ、消費者側からちょっとだけ気付いた難点をあげれば、やや全てが狭いところでしょうか。もともとの土地が小さいので仕方ないとは思いますが。しばらく落ち着くまではちょっと近づけないかしらん、と思っています。