松浦尚子のワイン日記

サンク・センス代表取締役社長/ボルドー国立大学公認ワインテイスター

カウンターのお客先日、台東区にあるおすしの老舗で行われたイベントに取材にお越しくださった、サンケイスポーツ新聞さん。その際には、局長さんをはじめ、記者、カメラマンがイベントにもご参加くださいました。

今週、23日の秋分の日にちょうどよいということで、文化面を大きく割いて、おすしとワインを含めた「和食とワイン」という切り口でサンク・センス松浦 尚子をご紹介いただけることになりました。スポーツ紙は家庭での「宅配」と駅、コンビニエンスで売っている「即売」新聞では内容が若干異なるそうです。今回の取材記事は「宅配」用に掲載されます。
親方と私
ライターの方が先日オフィスにお見えになり、具体的な和食との相性についても聞かれました。正直、絶対にこれでないとダメ!という黄金の法則はワインと食べものにはありません。でも大きな括りで、この組み合わせはいいですよ、というアドバイスはできます。基本を知って、それをもとに、イメージを膨らませていただければ自分仕様にアレンジしてもらったりと、応用も効くのではないかと思います。

ちょっとフライングですが(笑)、記事の一部を抜粋しておきます。

【具体的な料理との相性について】
・天ぷら(特に塩と)・・辛口のすっきりした酸のある白 フランス・ブルゴーニュ
・焼肉(濃厚なタレ)・・スパイシーで野性味あふれる赤オーストラリアの濃厚な赤
・豚肉の味噌漬け・・赤ワインの中でも中間のコクをもったもの 日本のカベルネ系
・秋刀魚の塩焼き・・果実味を感じさせる軽めの赤 スペインの果実味のある赤
・肉じゃが/焼き鳥(タレ)・軽めのタンニンの少ない赤 11月にはボジョレーヌーボーはいかがでしょうか
・とんかつ・・白・ロゼ・軽めの赤まで幅広く楽しめる ソースに赤ワインを入れるなど工夫 
・ブリの照り焼き・・脂ののったブリには軽めのメルローなど口当たりのよい赤を
・野菜の煮物・・口当たりの優しい刺激の強すぎない白  日本の甲州


【系統別の相性について】
おしょうゆ系: 食材に応じて、赤いお肉であればタンニンの効いた濃厚な赤を
甘辛い系: 軽めの赤が全般に相性がよい
さっぱり系: すっきりした芳香な白ワイン

もちろんこれだけではありませんが、何かしらの参考になれば幸いです。

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