松浦尚子のワイン日記

サンク・センス代表取締役社長/ボルドー国立大学公認ワインテイスター

37-1 秋からはじまった「サンク・センスで学ぶワインセミナー」は本日で第3回目を無事終了致しました。本日のテーマは「ぶどう畑の真実」。美味しいワインをつくる大元は「ぶどう畑」にある、ということを何としてもお伝えしたかったのです。

 ぶどうの木と言えば、たわわに実るぶどうを首を痛くしながら収穫する、、、と想像している方が多い国は実はとても少ないのです。ワインが食中酒としてすっかり定着しているヨーロッパでは生産されるぶどうの殆どがワイン用です。従って、田舎町で見掛けるぶどうの木はその殆どが醸造用。ぶどうの木の高さはとても低くて、特にぶどうの実は一番低いところになるので、腰とひざを折り曲げて収穫します。また、生食用ぶどうに求められる品質要件と、醸造用では全く違うことをここではしっかり触れておきたいと思います。(果汁が多く、皮の薄いぶどうからはおいしいワインはできません)
 ついつい力説してしまいましたが、今日の主題はここから。本日のワインはアルザスワインで、白ワインを3種類テイスティングしました。本日の一番人気だったのが、3番目に飲んだゲヴェルツトラミネール。「こんなに芳香なワインがこの世にあったのか!」(大袈裟?)と初めて飲んだ方は驚かれるかもしれません。

 また突然ですが、本日のセミナーに「どらやき」を持参しました。本日オフィスに遊びにお越しくださった客人がとても気の利く方で、上野でとても有名な「うさぎや」のどらやきを沢山おみやげに持ってきてくださったのです。なかなか購入できないまぼろしのどらやき?だけあって、ふかふかとした食感と味わい深い上品なあんの甘さも、なかなかの絶品。サンク・センスでは全部食べきれないし、この美味しさ(幸せ)を分け合いたい。思い立った私は、なんとワインセミナー初の試みで、セミナー終了後に「どらやき」と「ゲヴェルツトラミネール」の相性にチャレンジしました。それぞれに最高に美味しいものの組み合わせ、結果は?今度私にお尋ねください(笑)

 本日果敢にもこの組み合わせにチャレンジしてくださった皆様、そして「どらやき」をプレゼントしてくださった客人にドラえもん的に大変感謝です。

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