松浦尚子のワイン日記

サンク・センス代表取締役社長/ボルドー国立大学公認ワインテイスター

4225f03a.jpg先日ルクセンブルグ大使館で開催された、ルクセンブルグワインの試飲会にお招きを受け足を運んで参りました。大使館は最近建て替えたばかりということで、国のイメージにぴったりの洗練されたシンプルかつセンスのよいインテリアでとても心地よい空間でした。大使館経済・広報部の松野さんと(写真右の素敵な女性です!)あるヨーロッパの化粧品メーカーの新作発表会でお会いしたことがきっかけとなりました。実は私もルクセンブルグワインを飲むのはこれが初めて。今回は、860ヘクタールを所有している(協同組合の形式をとっている)大手ワイナリーの「LES DOMAINES DE VINSMOSELLE社」のワイン数種と、1847年に創立の長い歴史を持つ名門ワイナリー「CAVE KRIER FRERES社」の18ヘクタールの自社ブドウ畑を中心としてできる高級ワイン(一本6000円!)などを味わいました。
写真左にいらっしゃるのが美味しいルクセンブルグワインを日本に広めたいと情熱を持って取り組んでいらっしゃるインポート会社の石田社長です。
品種は、地理的条件から見ても自然ですが、ドイツとフランスのアルザス地方と同じようなタイプで、リースリング、ピノ・グリ、ピノ・ブランを使った単一品種の白ワインでした。(複数の品種をブレンドするボルドー地方とは対照的)香りの高さとすっきりした辛口の味わいですが、その奥にほんのりと甘さを感じる非常に繊細なバランスを持っている高品質の印象でした。日本食にはとりわけ合うのではないかと思います。昨今赤ワインブームで白ワインの注目度が低いですが、ルクセンブルグワインのようなワインは食前酒から軽いメインまでそつなく合わせられる器量を持っているワインです。まだまだ巷では珍しいワインでもあります。是非皆様に一度お試しいただく機会を設けることができればと思っています。

会場には、テーブルウエアとして、ビレロイ&ボッホの様々なタイプのグラスも紹介されていました。陶磁器ブランドとして、世界でも最も歴史あるメーカーの一つでご存知の方も多いと思いますが、ワイングラスも見逃せません!偶然にも社長が、フィリップさんというフランス人の方で、彼が訪れたブルゴーニュ地方でのワイン巡りのエキサイティングな体験でお話も盛り上がり、コミュニケーションツールとしてのワインの魅力もまたまた再確認してしまいました。

62-262-3

トラックバック